ホストクラブは「悪徳商法」？売り掛け問題の行方

最近話題のホストクラブの売掛問題。国会でも取り上げられ「何かしらの規制がかけられそうな状態」なわけですが、ホストクラブを半端に規制しても意味はほぼないのは確かです。(笑)

政治家議員が話題になってる事に女性心理もよく理解せずに首を突っ込んで、表面だけ規制をかけても裏のシステムが出来上がり潜らせるだけになると思ってます。

そんな「ホストクラブやメンズコンカフェも含む多額の売掛問題」について解説と今後の流れを予想します。

ホストクラブとは

ホストクラブとは、「女性客が中心で、男性が接客するクラブ（飲み屋）」の事を指します。基本的にはホストを「指名」してもらい「担当」という関係性で女性を接客します。

会話を中心にお酒を楽しむという事が名目ではあるものの、キャバクラのようなシステムでボトルやドリンク、指名、時間制などさまざまな部分で料金が発生する。

持ち金でお店を楽しむのはいいですが、ホストクラブには「売掛」というシステムが存在し、持ち合わせ以上の金額のボトルまで降ろして売り掛け（ツケ）へと発展して今話題の「高額な売掛問題トラブル」へと繋がっていくわけです。

メンズコンカフェとは

ホストクラブをもう少しライト層向けに格下げしたのが通称「メンコン」。一言で言えばコンセプトカフェの男性版。何かしらのコンセプトに沿ってメイクや服装をしており、一応『カフェ』なので年齢制限もない店舗もある。

メンズコンカフェ店の営業形態によっては酒類提供まで行うお店は18歳未満の来店は禁止にしている場合がある。

未成年でも通えるため、中には未成年の女の子へ多額の支払いを要求したり違法に売春などさせたりするバカも定期的に摘発されていますね。

容姿レベル的にはホストクラブの劣化版だが、ホストよりも規制が甘々で、ホスクラ以上に売掛や違法スカウト行為、管理売春行為など問題になっている。

ホストクラブ・メンズコンカフェの問題点

ホストクラブ、メンズコンカフェ、どちらにも共通する事は「不明瞭会計な部分」の存在。『青伝票』と呼ばれる小さな紙切れに桁違いの金額が書かれていて、よくSNSで見かけると思う。

通い慣れたホスト狂い、いわゆる「ホス狂」の女の子は青伝票に書かれた不透明な金額に文句も言わずに支払っていくわけですが。

そんな中で、ホスト慣れしてない女性客が「青伝票」を見て自分がやらかしてしまったとそこで初めて気づき、「売り掛け」と呼ばれるツケ」をさせられてしまう事がある。

売掛をキッカケに立ちんぼや風俗界隈へ

売掛（借金）を作ってしまった結果、風俗や立ちんぼでお金を稼ぎ始める人もいる。中には担当のホストが女性を風俗勧誘して働かせてスカウトバックも得る二重取りをしていたり。

結果、「ホストは女性から多額のお金を搾取している」と言われるわけです。

最近、パパ活女子の面談をしている僕に20代後半まで会社員で真面目に働いてきた大阪の女性がたまたまホストクラブに誘われ、言われるがままに50万のシャンパンタワーをおろし、コツコツ貯めた貯金を全て失った子がいました。

その後も店に通い詰めようとしていたものの全力で止める事は出来ましたが、だいぶ後悔してましたね。

貢ぐ女の子はどんな心理状態

では、その女性達は一体どんな心理で多額のお金を貢ぐのか？ざっくりまとめますが、人の数だけ事情も考えもあるので、例外はもちろんあります。

寂しいから

単純に『唯一、自分を構ってくれた優しい男』が入り口になってしまった異性との交友関係の少ない女性にありがちな動機の一つ。

たとえお金がかかっても、『自分を相手してくれる男性はこの人だけ』『嫌われないように、好かれるようにいう事を聞く』という依存に近い状態。

依存系なので一番限度を分からず高額な支払いにも付いていこうと必死になるため風俗など夜の仕事を始めやすい。

推し活感覚で応援したい

まだライト層に近い。『このホストが一番まで駆け上がっていくの見ていたい』が一応は表向きの名目になりがちだが、わりとガチ恋系でもある(笑)

僕の友達のホス狂の女の子はこのタイプが多いです。

ぱっと見はホストに依存など一切しなさそうな仕事が出来るオーラの女性に多く、一般社会で普通に働いている女性（掛け持ちで風俗）に多く、裏切らなければ通い詰めてくれる強い客。

ホストに媚びたり甘えたりせず、『飲みに来てやった感』が凄い人達。

困った時に呼んだら来てくれて実はめちゃくちゃ賢く優しいのでホスト側にガチ恋されるも、今度はガチ恋されると飽き始めてホストは捨てられがち(笑)

自分の優越感

高額なボトルをおろし、コールを見て楽しむために通う社長令嬢や経営者の金持ち系の女性。

別に『本気で好き』はなく、『その場で今一番この店にお金を落としている』という優越感を味わいたい事がメインな女性。

ただ、この金持ち系女子に対抗して死ぬほど風俗や売春に身を染めてイベント時に対抗する女性達も多く、こうなってくるとホストなんか関係なく女性同士の戦いになってくる。

ホストの売掛問題の事の発端はもしかしたらここかもしれない。

色恋彼女

自分を『彼女だと認識している女性』達。

頭の片隅では気づいているものの、『そうでありたい』という願望が強いため『彼女としての振る舞い』でご来店。

路上で勧誘されたことがキッカケだったり、知り合ったタイミングは『偶然のナンパ』『友達関係』という入り口だった場合にこの展開になりがち。

友達やセフレの関係から『実は俺ホストなんだ…』と丁度いいところで明かして『店に見に来なよ』『俺ががんばってるとこ見に来てくれ』など一度の機会からどんどん客へ進化させていく。

色恋営業なので、『仕事が終わったら一緒に帰ろうな』など言われがち(笑)

ちなみにホストの色恋営業の手段には『ナンパから入る作戦』ももちろんマニュアルとして存在する。

本カノ

ホスト、女性側もガチの恋愛関係、、、とは言え、こちらも先々の状況次第では『色恋営業でした』となりかねないものの、今は『ガチの恋人同士』という関係性。

女性側は『どこの誰がどう貢ごうと彼は私のもの』という自信があるものの、定期的にちゃんと貢いでいたりする。

付き合ってれば貢いでも自分にある程度プレゼントや何かしらの形で帰ってきますしね。

僕の知り合いの女の子（夜職女子）には、総額2000万貢いで結婚まで行き着いた女性もいる。今も幸せならいいけどね。

『客としてナンバーワンでもありたい』『恋人としても一番になりたい』という考えの女性がホストにとっては最高の客ではあるものの、裏切られるとカッターで刺してくるのもこのタイプなんでね(笑)

ホスト規制は意味が無い？

そんな女性達がホストに通う心理や動機を見て、「売掛関連やホストクラブ、メンズコンカフェに規制に意味はある」と思います？(笑)

例えば1000万を1日で貢げたものが、「1日上限100万まで」と規制がかかったり、「透明化されて多額の請求が出来なくなった」としても、女性客の行動は変わりません。

ホストに1000万貢ぎたいもんは貢ぎたいので、通う回数が増えたりこっそり渡すだけです(笑)

ホストの売り掛け規制をかけられるとどうなる？

規制の種類にもよりますが、とりあえず「女性への多額の請求をやめさせたい」わけじゃないですか。

もしそうなったら、一体どうなるのか？について個人的な未来予想を書きます。

配信アプリ経由（投げ銭）

現在もすでにホスト界隈では当たり前のように配信アプリ経由の投げ銭による収益もあげているわけですが、この配信アプリでの『貢ぎ』がさらに過熱化する可能性が高くなります。

お店で支払えなかった分は、別の事で払えばいいしって話です。

この場合、ダイレクトにお店で支払っているわけでもなく一旦配信アプリ経由でお金の流れがひと際『見えにくくなる』ので、また問題化するまで数年後になるでしょうね。

しかもお店が追及されることもなく、結局何も変わらない、それどころかより悪質な場合も出てきそうですね。

伝票無し

青伝票による『売り掛け』は請求したという1つの証拠となってしまうので、とりあえず無しにするかもしれませんね。

別の何かで女性側へ会計を伝える場合もありそうです。

青伝票を渡す客もいれば、完全にコントロール出来ている女性なら口頭で済ませたりラインで済ませたりする可能性もある…かもしれない。

どのみち、抜け穴は絶対につくるので、国会のくだらない議論は無意味だとは思います。

代表判断・責任

売掛問題で『ホストと女性』という二者間による問題に見えますが、実はこの問題を助長しているのが『ホスト同士の売掛回収の追い込み合戦』です。

20代そこそこの下っ端ホスト、売り上げ欲しさに売掛をさせて女の子が飛んだ場合、一体この損失を誰が責任を取るのか？という部分があります。

この責任が、代表者なのか当事者ホストかでも大きく『追い込まれ方が変わる』。

代表者や先輩たちに『なに未収の女に飛ばれてんの？回収してこい！』なんて圧力をかけられ当事者ホスト個人に責任を取らせるのは当たり前の界隈です。

その結果、追い込まれたホストがさらに女の子を追い込み暴力を振るう痛いホストも登場するわけです。

この売り掛けの許可や責任を完全に『代表の判断で責任も代表が持つ』という形があれば無理な売掛もせずに済む事も増えます。

個人的にはこれが一番無理な売り掛けがなくなり効く！と思ってます。問題があれば代表者責任で罰則があるわけなので慎重に判断もするでしょうし。

支払い能力があるかどうか代表者が責任を持って判断するなら無理な売掛も減りますし、そもそも経験の浅いバカホスト個人の判断に委ねて信用取引をさせてる時点で大きな間違いです。

売掛廃止にするホストクラブ:11月18日追記

ホスト業界で有名なローランドさんのお店が先陣を切って『売掛廃止』を発表しましたね。

彼の場合は表のメディアでも活躍している以上、仕方ありませんよね。

ここから予測できることは、『内部分裂』と『支払方法の複雑化』もあるかもしれませんね。

まず、ホスト（プレイヤー）の中には、他店から移籍してきた男の子もいるわけだし、売掛からトラブルもなく実績も詰んできた男の子から見れば『まったく美味しくない話』なわけです。

ローランドさんは表舞台にも立つ『有名人』としての顔を持つ以上、仕方がない対応とは言え、プレイヤーに『売掛と同等の代替案を用意できるのか』という部分が懸念点として残るわけです。

こうなってくると、やむを得ず退店するホスト君も現れるかもしれませんね。

売掛禁止の規制後に金融業者爆誕?!

ようは『ホストが無理な売掛と回収する行為』が悪質なわけです。

じゃあホストと女の子の間に『その場で金を貸してくれる闇金業者』がいたらどうなるか。

店内のテーブルでその場でサインしてホストへの支払いを立て替え、借金は金融業者と女の子との問題になり、金融業者はその子を風俗勧誘なり無理な回収をして追い込んでもホストは責任がない。

そんな三点方式スタイルが確立するかもしれませんね(笑)

こうして、禁止しただけではただ複雑化、犯罪を潜らせるだけになる可能性は高い。この手の商売は、基本的に『代表者が捕まらないといくらでも人柱を立てて逃げられる』が正解です。

ホスト依存解消サイトでも作れば？

なんでも規制とか言ってる国のバカ達は結局、蓋を閉めたようで閉めきれてないことが原因でSNSや未成年の犯罪も増えてる事を知ってるはずなんですけどね。

根本の解決にはまったくなってない。

女性を守りたいと言うなら、日本全国の女性達全員に、『意地でも目を通させる勧誘、投資、性的搾取など危機的状況回避するためのまとめサイト』でも作るべきだと思います。

SNS、Twitter（X）やTiktokでインフルエンサーを起用し、かわいらしい読みやすいウェブサイトに『ホストの危険性』をしっかりまとめたものを毎日拡散しとけば？

無駄なんですよね、それぞれ事情の異なる男女の関係の問題点もろくに知らないのにちょっとだけ首を突っ込んでくる他人ごときの大して響かない『ダメ』というセリフは。

異性商売は金の問題じゃない

ホスト、キャバクラ、風俗、パパ活、頂き女子（これは違うか笑）、異性商売というものは全てが金額の問題じゃない事も多いです。

感情論の世界なので、外野ごときが『そんな高額な金額は搾取だ！』と騒いだところで意味がない。

初めから妥当な金額なら論理的に考えれば価格は誰でも想像つくようにものを10倍の値段が付いて、客はその金額で払う。そこに意味がある世界だから(笑)

『最終的に損をするかもしれない』と分かっていても、自分のやりたい事をやる人達の集まりですからね。自己責任でやらせておけばいい。犯罪は取り締まればいい。

この令和の時代にそれ以上に首を突っ込んで規制がどうとか言っても『うるせーよバカ、好き勝手やらせろ』と思ってる男女は多いと思います。

そもそも論、今回のホスト売掛問題で悩んでる人という一部の『被害女性』というのは一体どのくらいの割合なんでしょうか？

規制したいなら絶対に逃げられないようなホストやキャバクラの箱関係の税率でも上げたら？それなら国も儲かるし文句ないでしょ。

ホスト規制はパフォーマンスの一つで何か儲けようとしてるのかな？とも思ってしまいますね。

いちいちレアケースや少数の意見を取り上げて『問題だ』とそれっぽく騒いでも『歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレ問題』みたいにくだらない事案にしかならないんですよね。

少数派、一部の被害者のためだけに全てを方向転換させる中途半端な人達が、異性商売に首を突っ込む暇があったら、もっと全体見てからにしてほしいもんですね。